前回の話の続きをしていきたいと思います。
この内容を見る前にまだ前回の内容を見てないという方は、前回の投稿を見てからこちらを読んでみるといいでしょう!
最近寝ても疲れが取れない、だるくて仕事が進まない、体が重くて何をするのも疲れやすい。そういう方で本当は「肝機能低下」から来ているかもしれないということで、今日は肝臓についてお話をしていきたいと思います。
肝臓はとても重要な役割を果たす臓器なのですが、多少無理をさせてもなかなか自覚症状としてサインを出してくれない、という厄介な性質も持っているんです。
まず先に肝臓の働きについて簡単に、、、。
① 代謝機能
食事から摂取した栄養を、体内で必要なエネルギーに変える機能を持つ。
② 解毒作用
アルコール、アンモニア、薬など体にとって有害な物質をろ過し無害化してくれる。
③ エネルギーの貯蔵
脳に必要なエネルギー(グルコース)をいつでも供給できるように貯蔵している。
④ 胆汁の生成
消化酵素を作り、血中のコレステロール値を調整。脂質の消化吸収も助ける。
、、、こういった働きがあります。そして、、、
【多少肝臓が悪くなっても自覚症状がないって、本当?】
先ほど多少肝臓に無理をさせても自覚症状のサインを出してくれないと言いましたが、、、。
健康な人の肝臓は、30~40%しか使われていません。
肝臓は余力(予備力)の大きい臓器でして、肝機能が正常の人は最大能力の30~40%を使って生活をしています。
引用:がんナビ
肝臓で普段使用されていない部分は肝予備能とも呼ばれていて、肝臓の機能が低下してしまった時にこの予備機能の働きで、日常生活に支障が出ないようにバランスをとっています。
この仕組みのおかげで、肝臓に多少の障害が起きても私たちは普通に生活をすることが出来ますが、一方で肝臓に異変が起こっても初期の段階では自覚症状が出にくいのです。
症状が出ても風邪に似た軽い症状で済んでしまうということもあるので注意が必要です。
【肝機能と疲労の関係性】
「自覚症状が出にくい」肝機能の低下ですが、疲れやすくなった、なかなか疲れが取れない、といった症状は、肝機能の低下に関係している場合があります。
肝臓は代謝、解毒、貯蔵、胆汁の生成、といった非常に重要な役割を担っていますが、肝臓が疲弊し、これらの活動がスムーズに行われなくなると、どのようなことが起こるのでしょうか。
◎全身がエネルギー不足に!
肝臓は食物から得た栄養素を肝臓で使える形に変換してから貯蓄、必要な時に放出する役割を担っていますが、肝機能が低下してしまうとこれらの活動がスムーズに行われなくなります。それにより体はおもだるく感じたり、脳にエネルギーが行かないので頭がぼーっとしたり、体が疲れやすくなってしまいます。
◎アルコールも疲労要因の1つ
肝臓では摂取したお酒のアルコールを分解するんですが、肝機能が低下して分解処理能力が追いつかなくなるとアルコール分解過程で作り出される物質、アセトアルデヒドが生成されます。そのアセトアルデヒドは細胞を傷つけてしまう、体にとって有害な物質になってしまうのです。ミトコンドリアのようなエネルギーを作り出すための細胞を傷つけ、機能低下させてしまうと、エネルギー生産が滞り全身疲労へとつながる可能性があるのです。
ちなみにお酒を飲み過ぎた時に起こる悪酔いや二日酔いというものはアルコール分解ができなくなったことによるアセトアルデヒドが体全身に巡ることにより引き起こしています。
人によってアルコールの分解能力というのは違うので、自分に合った量を摂り飲み過ぎないようにして、分解速度が間に合わないような一気飲みはしない方がいいですよ。笑笑
※自覚症状が出ないケースもある※
これからご紹介するのは、肝機能が低下したときに肝臓が出す貴重なサインですが、脂肪肝などでは自覚症状がほとんどないケースもあるようです。これからご紹介する自覚症状が全くない場合も、毎年の健康診断等、定期的な検査は必ず行いましょう。
おかしいなと思ったら病院へ行き、専門機関で見てもらってください。
【肝機能低下の12のサイン】
肝機能が低下してくると、以下のような症状が現れることがあります。
・よく眠れない
・疲れやすい、だるい
・肩がこる
・頭がボーっとする
・体重が落ちた
・以前より食欲が落ちた
・お酒が美味しく感じなくなった
・以前より酔いやすくなった
・おへその右上あたりが痛い
・微熱
・下肢のこむらがえり
・手のひらが赤くなる
基本的には代謝が下がったことによる疲労感や倦怠感、肩こりやむくみ、毒素分解の作用が行われなくなることで頭がぼーっとしたり、なかなか眠れない、熟睡できないといった症状として現れます。
また、ウイルス感染やアルコールの摂り過ぎで炎症を起こした場合、風邪と同様に微熱が出たり、痛みとして出ることもあるようなので気をつけてください。
【日頃のケアとして】
①食べ過ぎない
食べたものは一旦肝臓を通るため、肝機能が低下してると分解しきれなくなり余計に肝臓を疲れさせてしまうので日頃から食べ過ぎてるなという方は控えてみてください。
②飲み過ぎない
お酒を飲み過ぎている方はお酒を控える、もしくは一定期間お酒をストップしてみてください。
③食べ物で油のものを控える
脂肪も一旦は肝臓で分解するため、揚げ物類、脂っこいもの、味の濃いものは避けるようにしたり。油をオリーブオイルに変えてみる、健康油に変えてみるとかいいんじゃないでしょうか。
④高血圧の方!!
血圧が高い方は肝臓にも負担をかけるので高血圧の方は血圧が上がらないように、血圧を下げていくように心がけてください。(今日ここでは血圧について詳しくはしません。)
⑤薬の飲み過ぎ
薬を飲む量が多い、飲んでるお薬の錠剤がいくつも種類があるという方は処方されている病院の先生と相談にはなるかと思いますが、、、。薬も体に摂取される際は肝臓を通るので、薬の量が多い場合は肝臓に負担をかけている場合もございます。
もし自分に思い当たる節があるなぁ~っという方は1度肝臓に目を向けてみて、肝臓を労るようにしてみてはどうでしょうか?
食生活を改善してみて、肝臓に良い食べ物を摂るようにするとかもいいんではないでしょうか^_^
※肝臓だけが悪いというわけでもないので、もし改善されないや不調が続く場合は専門機関へ早く受診するようにしてください。
大阪市東成区 生野区 整骨院 恵 院長河野